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小学6年生の算数:習うことと家でできること(11〜12歳)

ミツバチの数をx匹とすると、あしの数は x × 6 本。ミツバチにはあしが6本あるからね。数のかわりにxのような文字を使うのは、6年生からなんだよ!

小学6年生は、11〜12歳の子どもたちの学年です。2026年度(2026年4月〜2027年3月)は、2014年4月2日から2015年4月1日までに生まれた子が6年生です。小学校の最後の1年で、算数の授業は年間175時間(週5時間ほど)。4月には全国の6年生が全国学力・学習状況調査を受け、3月の卒業式のあと、4月からは中学校に進みます。中学校では、「算数」が「数学」になります。

6年生の算数は、小学校で学んできたことの仕上げであり、中学校の数学への橋わたしでもあります。修学旅行や委員会活動、卒業の準備と忙しい1年ですが、算数では新しい考え方がいくつも登場します。学校によっては、算数を担任以外の先生が教える教科担任制をとっていることもあります。

6年生が算数で取り組むこと

6年生の大きな柱は三つあります。一つ目は分数のかけ算とわり算。5年生までに学んだ分数のたし算・ひき算に続いて、分数の四則計算がそろいます。二つ目は、□や△のかわりにxやaなどの文字を使う文字を使った式。三つ目は、比と比例・反比例です。2つの量の関係を表や式、グラフで調べる学習で、5年生の割合や単位量あたりの大きさから続いています。

図形では、線対称・点対称な図形や拡大図・縮図、円の面積、角柱・円柱の体積を学びます。データの学習では、平均値・中央値・最頻値という三つの代表値や柱状グラフを使い、データから言えることを考えます。3学期には、多くの学校で小学校6年間の算数をふり返る「算数のまとめ」に取り組みます。

学習指導要領で決まっていること

6年生で何を習うかは、文部科学省の小学校学習指導要領(2017年告示、2020年度から全面実施)で決められていて、全国共通です。6年生の内容は「数と計算」「図形」「変化と関係」「データの活用」の四つの領域に分かれています。単元の順番や時期は教科書によって少しずつ違うので、お子さまのクラスの進み方と違うときは、学校に合わせてください。見出しから、それぞれの単元のくわしいページに進めます。

分数のかけ算とわり算

多くの教科書では、「1 dLで⅘ m²ぬれるペンキがあります。⅔ dLでは何m²ぬれますか」のような場面から考えます。答えは ⅘ × ⅔ = ⁸⁄₁₅ m²。下の図のように、1 m²の正方形をたてと横に区切ると、なぜ分母どうし、分子どうしをかけるのかが目に見えます。

1 m 1 m 1 dLで 5分の4 m² 3分の2 dLで 15分の8 m²
1 m²を 5 × 3 = 15 こに区切ると、こい色の部分は 4 × 2 = 8 こ。だから ⅘ × ⅔ = ⁸⁄₁₅ m²です。分母どうし、分子どうしをかける理由がここにあります。

文字を使った式

比

比例と反比例

比例:はり金の長さと重さ(y = 20 × x)
長さ x(m)12345
重さ y(g)20406080100
反比例:面積24 cm²の長方形のたてと横(x × y = 24)
たて x(cm)12346
横 y(cm)2412864

図形

対称の軸 対称の中心 線対称 点対称
二等辺三角形は、対称の軸で折るとぴったり重なります。平行四辺形は、対称の中心のまわりに180°回すと重なりますが、どこで折っても重なりません。

面積と体積

データの活用

最頻値 22 m 中央値 23.5 m 平均値 25 m 152025303540 ソフトボール投げの記録(m)
10人の記録の合計は250 mなので、平均値は 250 ÷ 10 = 25 m。小さい順に並べて5番目(22 m)と6番目(25 m)のまん中をとり、中央値は23.5 m。いちばん多い22 m(3人)が最頻値です。同じデータでも、代表値によって数が変わります。

同じ10人の記録を度数分布表にまとめると、15 m以上20 m未満が1人、20 m以上25 m未満が4人、25 m以上30 m未満が3人、30 m以上35 m未満が1人、35 m以上40 m未満が1人。いちばん人数が多い階級は「20 m以上25 m未満」です。

計算のまとめと暗算

6年生では整数の新しい計算は出てきませんが、分数・小数をふくめた四則の計算を、くふうしながら確実にできるようにします。0.5 = ½、0.25 = ¼、0.75 = ¾、0.2 = ⅕ のような小数と分数の関係を覚えておくと、計算がずっと楽になります。25 × 36 = 25 × 4 × 9 = 900 のように数を組み合わせたり、3.14 × 4 + 3.14 × 6 = 3.14 × (4 + 6) = 31.4 のようにまとめたりするくふうは、円の面積や体積の計算でも役立ちます。3.14 × 2 = 6.28、3.14 × 3 = 9.42 のような3.14のかけ算をいくつか覚えておくのも便利です。ほかのくふうは暗算のコツで紹介しています。

6年生ではまだ習わないこと

負の数(−3 など)、素数、円周率を表す記号のπ(パイ)、両方の辺にxがある方程式は、どれも中学1年生の数学で学びます。小学校の算数では、円周率はいつも3.14を使って計算します。

6年生の終わりまでに、多くの子ができるようになること

6年生で出てくる算数のことば

ことば意味
逆数(ぎゃくすう)かけると1になる数。⅔の逆数は³⁄₂。分数のわり算では、わる数の逆数をかけます。
文字を使った式数のかわりにxやaなどの文字を使った式。x × 4 = 360。
比、比の値2つの量の割合を「2:3」のように表したものと、その比をわり算で1つの数にしたもの(2 ÷ 3 = ⅔)。
等しい比比の値が同じになる比。2:3 = 4:6。
比例一方が2倍、3倍になると、もう一方も2倍、3倍になる関係。y = 決まった数 × x。
反比例一方が2倍、3倍になると、もう一方は½、⅓になる関係。x × y = 決まった数。
線対称、対称の軸1本の直線で折るとぴったり重なる図形と、その直線。
点対称、対称の中心1つの点のまわりに180°回すとぴったり重なる図形と、その点。
拡大図、縮図、縮尺形を変えずに大きくした図、小さくした図。縮尺は、実際の長さをどれだけ縮めたかを表す割合(1:1000 など)。
底面積角柱や円柱の底面1つの面積。角柱・円柱の体積 = 底面積 × 高さ。
代表値データの特徴を表す1つの数。平均値、中央値、最頻値など。
ドットプロット数直線の上に、データを1つずつ点で並べた図。
度数分布表、階級、柱状グラフデータを区間(階級)に分けて、それぞれの数(度数)をまとめた表と、それを柱で表したグラフ。

全国学力・学習状況調査

6年生の4月には、全国の6年生全員(と中学3年生全員)が全国学力・学習状況調査を受けます。「全国学力テスト」とも呼ばれ、文部科学省と国立教育政策研究所が毎年行っています。2026年度(令和8年度)の小学校の調査は、4月23日(木)に行われました。

ふだんの評価は、ほかの学年と同じく単元テストや小テスト、授業のようすをもとに行われ、学期の終わりに通知表にまとめられます。6年生には、観点別の評価に加えて、教科ごとの評定(3・2・1)もつきます。くわしくは算数のテストと評価のガイドや、文部科学省の全国学力・学習状況調査のページをご覧ください。

中学受験について

大都市を中心に、私立や国立の中学校、公立の中高一貫校を受験する家庭もあります。入試は1月から2月にかけて行われることが多く、東京都と神奈川県では2月1日から始まります。入試の算数には、教科書の範囲を大きくこえる問題も多く出ます。受験するかどうかは、それぞれの家庭が選ぶことです。ほとんどの子どもは、試験を受けずに地元の公立中学校に進みます。

中学校の数学に向けて

4月からの数学では、0より小さい負の数、文字を使った式の計算(x × 4 を 4x と書くなど)、方程式(3x + 5 = 20 から x = 5 を求める)などを学びます。どれも、6年生の文字を使った式や、比・比例の考え方の続きです。多くの中学校では教科ごとに先生がかわり、定期テストも始まります。

中学校の数学でつまずかないために、いちばん役に立つのは、特別な先取りよりも、分数・小数の計算と割合・比を確実にしておくことです。卒業式のあとの春休みに、苦手な単元の教科書やドリルを少し見直しておくと、安心して4月をむかえられます。

家でできること

ほかのアイデアは暮らしの中の算数とおうちで算数をサポートするにはにまとめています。

インディのアドバイス

分数のわり算を「ひっくり返してかける」という手順だけで覚えていると、計算はできても、答えがおかしいときに気づけないことがあります。計算の前に「答えは1より大きくなる?小さくなる?」「わられる数より大きくなる?」と見当をつける習慣をつけてみてください。たとえば ⅔ ÷ ⅘ は、1より小さい数でわるので、答えは⅔より大きくなるはずです。答えの⅚は、たしかに⅔より大きくなっています。見当と答えを比べるくせがつくと、自分でまちがいに気づけるようになります。

インディのチャレンジインディは、はちみつと水を1:3の比でまぜて、はちみつドリンクをつくるよ。はちみつを150 mL使うと、水は何mLいるかな?ドリンクは全部で何mLできて、はちみつはドリンク全体の何%かな? 答えを見る

水は450 mLです。1:3 = 150:x で、比の両方を150倍すると 150:450 になるので、x = 150 × 3 = 450。ドリンクは 150 + 450 = 600 mLできます。はちみつは全体を 1 + 3 = 4 つ分に分けたうちの1つ分なので、¼で25%。たしかめ:600 × 0.25 = 150 mL。

6年生の無料プリント

家庭学習にも授業にも使えるように、印刷してお使いください。どのプリントも、2ページ目に答えがついています。

プリント「ある数の何分の何」のプレビューある数の何分の何小学5年生, 小学6年生 · 20の¾のように、ある数の½や¾にあたる大きさを求めるPDFをダウンロード
プリント「百分率(%)の計算」のプレビュー百分率(%)の計算小学5年生, 小学6年生 · 10%、25%、50%などにあたる大きさを求めるPDFをダウンロード

よくある質問

分数のわり算で、なぜわる数の逆数をかけるのですか?

たとえば「⅗ dLで⅖ m²ぬれるペンキは、1 dLで何m²ぬれますか」という問題で考えます。⅕ dLでぬれるのは ⅖ ÷ 3 = ²⁄₁₅ m²。1 dLはその5つ分なので、²⁄₁₅ × 5 = ¹⁰⁄₁₅ = ⅔ m²です。つまり「÷ ⅗」は「÷ 3 をしてから × 5 をする」ことと同じで、これは ⁵⁄₃ をかけることになります。教科書でも、このような図や数直線を使って理由を考えます。

全国学力・学習状況調査の結果は、成績や中学校への進学に関係しますか?

関係しません。合格・不合格もなく、国や自治体、学校が教え方を見直すための調査です。特別な対策は必要ありません。ふだんの授業を大切にして、おうちでは考えを言葉で説明する機会をつくってあげるのが、いちばんの準備になります。

6年生の算数で、つまずきやすいのはどこですか?

比や比例・反比例、速さの文章題など、2つの量の関係を考える問題でつまずく子が多くいます。その土台は5年生の割合と単位量あたりの大きさです。6年生でつまずいたときは、5年生の内容にもどって見直すと、すっきりわかることがよくあります。小学5年生のページも参考にしてください。

中学受験をしない場合、6年生のうちに何をしておくとよいですか?

分数・小数の計算、割合と比、文字を使った式が確実にできていれば、中学校の数学には十分につながります。先取りをあせるより、いま習っていることを、理由まで説明できるようにしておくことが大切です。

インディと練習しよう

Beequation Kidsでは、計算の練習がハニカムパズルになります。お子さまがつまずいたときは、ミツバチのインディがヒントを出します。広告なし、データ収集なし。

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