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学年別ガイド

小学5年生の算数:習うことと家でできること(10〜11歳)

ハチの巣の部屋は正六角形。対角線で三角形4つに分けられるから、6つの角の和は 180° × 4 = 720°。1つの角は 720° ÷ 6 = 120° なんだよ。5年生は、こんなふうに角の大きさを計算で求められるようになるよ!

小学5年生は、10〜11歳の子どもたちの学年です。2026年度(2026年4月〜2027年3月)は、2015年4月2日から2016年4月1日までに生まれた子が5年生です。いよいよ高学年の仲間入り。委員会活動や宿泊学習などで学校の中心になっていく一方、算数の内容もぐっと抽象的になります。算数の授業は年間175時間(週5時間ほど)で、1時間は45分です。5・6年生では、算数を担任以外の先生が教える教科担任制を取り入れる学校も増えています。

この学年で家庭科も始まり、お金の使い方や買い物について学びます。算数で習う割合や「どちらがお得?」の考え方は、こうした生活の場面ともつながっています。

5年生が算数で取り組むこと

5年生の算数には、大きな山がいくつもあります。小数のかけ算・わり算では、かける数やわる数まで小数になり、「かけたのに小さくなる」という、それまでの感覚とは逆のことも起こります。分数では、約分と通分を使って、分母がちがう分数のたし算・ひき算ができるようになります。

そして、5年生でいちばんの難所といわれるのが割合です。「もとにする量」と「くらべる量」の関係を、小数や百分率(%)、「3割」のような歩合で表します。ほかにも、単位量あたりの大きさと速さ、三角形や平行四辺形の面積の公式、体積、円周率 3.14、円グラフ・帯グラフと平均など、中学校の数学につながる大切な内容がそろっています。

学習指導要領で決まっていること

5年生で何を習うかは、文部科学省の小学校学習指導要領(2017年告示、2020年度から全面実施)で決められていて、全国共通です。4年生からは、領域が「数と計算」「図形」「変化と関係」「データの活用」の四つになっています。単元の順番や時期は教科書によって少しずつ違うので、下では学習指導要領に書かれていることと、多くの教科書での扱いを分けて紹介します。お子さまのクラスの進み方と違うときは、学校に合わせてください。見出しから、それぞれの単元のくわしいページに進めます。

数と位取り(整数と小数のしくみ)

かけ算とわり算(小数のかけ算・わり算)

分数

通分で使う「共通の分母」は公倍数、約分でわる数は公約数です。この学年で約数・倍数を学ぶのは、分数の計算を支えるためでもあります。

小数と割合(割合・百分率・歩合)

本数割合 01520 0□1
うった20本(もとにする量)を1とみると、入った15本(くらべる量)はどれだけにあたるか。□ = 15 ÷ 20 = 0.75、百分率では75%です。教科書やクラスによって、このような数直線のほかに、テープ図などを使います。

式・比・比例(変化と関係)

図形

面積と体積

高さ 4 cm 高さ 4 cm 底辺 6 cm 底辺 6 cm 平行四辺形 24 cm² 三角形 12 cm²
平行四辺形は、はしの三角形を切って動かすと長方形になるので、底辺 × 高さ = 6 × 4 = 24 cm²。三角形は、同じ三角形を2つ合わせた平行四辺形の半分なので、6 × 4 ÷ 2 = 12 cm²です。

表とグラフ

暗算と見積もり

小数の計算がふえる5年生では、答えのおよその大きさを先に考える習慣が大きな助けになります。2.3 × 1.4 は「だいたい 2 × 1.5 = 3」とわかっていれば、3.22は正しそうで、32.2なら小数点の位置がおかしいとすぐに気づけます。25 × 4 = 100 を知っていれば、2.5 × 4 = 10、0.25 × 4 = 1 もすぐに出てきますし、12.5 × 8 = 100 のような組み合わせも便利です。ほかの工夫は暗算のコツで紹介しています。

5年生ではまだ習わないこと

分数のかけ算・わり算、比(2:3)、x や a などの文字を使った式、比例・反比例のくわしい学習、円の面積、平均値・中央値・最頻値といった代表値は、6年生で学びます。素数や負の数(−3など)は、小学校ではなく中学1年生の数学の内容です。

5年生の終わりまでに、多くの子ができるようになること

5年生で出てくる算数のことば

ことば意味
偶数、奇数2でわりきれる整数(0、2、4、6……)と、わりきれない整数(1、3、5、7……)。
約数、倍数ある数をわりきれる整数(12の約数は1、2、3、4、6、12)と、ある数に整数をかけてできる数(4の倍数は4、8、12……)。
最大公約数、最小公倍数公約数(共通の約数)のうちいちばん大きい数と、公倍数(共通の倍数)のうちいちばん小さい数。12と18の最大公約数は6、4と6の最小公倍数は12。
約分(やくぶん)分母と分子を同じ数でわって、簡単な分数にすること。¹²⁄₁₈ = ⅔。
通分(つうぶん)分母がちがう分数を、大きさを変えずに同じ分母にそろえること。⅔ と ¼ は ⁸⁄₁₂ と ³⁄₁₂。
割合くらべる量が、もとにする量のどれだけにあたるかを表した数。くらべる量 ÷ もとにする量。
百分率(%)、歩合もとにする量を100とみた割合(0.01 = 1%)と、割・分・厘で表す割合(0.1 = 1割)。
単位量あたりの大きさ「1 m²あたり」「1こあたり」のように、1つ分にそろえた大きさ。こみぐあいや値段をくらべるときに使います。
速さ(時速・分速・秒速)1時間、1分間、1秒間あたりに進む道のり。速さ = 道のり ÷ 時間。
比例一方が2倍、3倍になると、もう一方も2倍、3倍になる2つの量の関係。
合同(ごうどう)ぴったり重ね合わせられる2つの図形。対応する辺の長さや角の大きさが等しい。
正多角形辺の長さがすべて等しく、角の大きさもすべて等しい多角形。正三角形、正方形、正六角形など。
円周率円周 ÷ 直径 の値。どんな円でも同じで、小学校では3.14を使います。
底面、側面角柱や円柱で、上下に向かい合った2つの面と、まわりの面。
体積もののかさ(大きさ)。1辺1 cmの立方体の体積が1 cm³。
平均いくつかの数量をならして、同じ大きさにしたもの。合計 ÷ 個数。
円グラフ、帯グラフ全体を100%として、それぞれの割合を円や帯の大きさで表したグラフ。

5年生にテストはあるの?

5年生には、全国共通のテストはありません。あるのは、単元が終わるごとの単元テストや、計算の小テストです。自治体によっては、独自の学力調査を行っているところもあります。学期の終わりにもらう通知表では、算数は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点で評価され、3年生からはそれに加えて3・2・1の評定もつきます。書き方は学校によって違います。

次の4月、6年生になるとすぐに、全国の6年生が全国学力・学習状況調査(いわゆる全国学力テスト)を受けます。国語と算数(年によっては理科も)の調査で、2027年度からは、コンピュータで答える方式(CBT)に移る予定です。成績や中学校への進学には関係なく、学校の教え方を見直すための調査なので、特別な対策はいりません。5年生の内容をしっかり理解しておくことが、いちばんの準備になります。都市部では中学受験を考える家庭もありますが、多くの子は試験なしで地域の公立中学校に進みます。くわしくは算数のテストと評価のガイドで説明しています。

家でできること

ほかのアイデアは暮らしの中の算数とおうちで算数をサポートするにはにまとめています。

インディのアドバイス

割合でつまずくのは、5年生ではごく自然なことです。いちばん多い原因は、「どれがもとにする量か」がわからなくなること。問題文の「〜の」「〜をもとにすると」の前にあるものが、もとにする量になることが多いので、一緒に印をつけてみてください。そして、式を立てる前に「答えは1より大きくなりそう?小さくなりそう?」と聞いてみましょう。見当がついていれば、わる数とわられる数を逆にしても、すぐに気づけます。図のかき方は学校によって違うので、ノートを見せてもらい、学校と同じ図を使うと混乱しにくくなります。

インディのチャレンジインディは、1.2 km先の花畑まで4分で飛ぶよ。インディの速さは分速何mかな?同じ速さで飛ぶと、3 km先のクローバー畑までは何分かかる? 答えを見る

インディの速さは分速300 m、クローバー畑までは10分です。1.2 km = 1200 m なので、速さは 1200 ÷ 4 = 300 で分速300 m。3 km = 3000 m なので、かかる時間は 3000 ÷ 300 = 10 で10分。たしかめ:300 × 10 = 3000 m = 3 km。ちなみに、時速にすると 300 × 60 = 18,000 m で、時速18 kmです。

5年生の無料プリント

家庭学習にも授業にも使えるように、印刷してお使いください。どのプリントも、2ページ目に答えがついています。

プリント「ある数の何分の何」のプレビューある数の何分の何小学5年生, 小学6年生 · 20の¾のように、ある数の½や¾にあたる大きさを求めるPDFをダウンロード
プリント「大きさの等しい分数」のプレビュー大きさの等しい分数小学4年生, 小学5年生 · □にあてはまる数を見つけるPDFをダウンロード
プリント「分数を小数で表そう」のプレビュー分数を小数で表そう小学4年生, 小学5年生 · 10分のいくつ、100分のいくつを小数にPDFをダウンロード
プリント「百分率(%)の計算」のプレビュー百分率(%)の計算小学5年生, 小学6年生 · 10%、25%、50%などにあたる大きさを求めるPDFをダウンロード

よくある質問

割合がどうしてもわからないようです。どうしたらよいですか?

割合は、5年生の算数でいちばんつまずく子が多い単元といわれます。もとにする量を1とみる考え方は、4年生の「何倍」の学習と小数のわり算がもとになっているので、そこから一緒にふり返るのが近道です。数直線やテープ図で場面を整理してから式を立てる練習をくり返すと、少しずつ見えてきます。家で教えるときは学校と同じ図を使い、それでも苦戦しているようなら、担任の先生に相談してみてください。くわしくは小数と割合のページで紹介しています。

5年生で素数や負の数は習いますか?

どちらも習いません。素数も負の数も、中学1年生の数学の内容です。5年生では、偶数・奇数、約数・倍数、公約数・公倍数を学びます。素数を知るための土台になる考え方です。

速さの「は・じ・き」の図は、家で教えてもいいですか?

「は・じ・き」の図で覚える方法もありますが、意味がわかる前に図にたよると、かえって混乱することがあるため、授業では使わない先生もいます。まずは「速さは、1時間(1分、1秒)あたりに進む道のり」という意味を大切にしましょう。家で別のやり方を教える前に、学校のノートを見たり、担任の先生に聞いたりしておくと安心です。

全国学力テストは5年生で受けますか?

いいえ。全国学力・学習状況調査を受けるのは、6年生(と中学3年生)で、毎年4月に行われます。5年生の内容もふくまれますが、成績や進学には関係ないので、特別な準備はいりません。自治体によっては、5年生で独自の学力調査を行っているところもあります。

インディと練習しよう

Beequation Kidsでは、計算の練習がハニカムパズルになります。お子さまがつまずいたときは、ミツバチのインディがヒントを出します。広告なし、データ収集なし。

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