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単元ガイド

時計の読み方

ミツバチは、お気に入りの花がみつを出す時刻をおぼえて、毎日そのころに飛んでいくんだよ。わたしは時計でも確かめるよ。長い針が12をさしたら「ちょうど」の時刻!

時計の読み方とは、時計を見て「3時15分」のように今の時刻を言えること、そして「何分かかった?」「あと何分?」のように時間を求められることです。1日・1時間・1分・1秒の関係や、カレンダーの見方もここに入ります。1年生で時計を読むことから始まり、2年生と3年生では、多くの教科書で「時こくと時間」という単元として少しずつ学びます。

小学校の算数の中でも、つまずきやすい内容のひとつです。時計の数字は「時」と「分」の2つの役目をもっていて、しかも時間は10ではなく60でひとまとまり。ほかの計算とはしくみが違います。何年かかけて、本物の時計でくり返し練習しながら身につけていくものだと考えてください。

何年生で何を習うか

学校の算数は、文部科学省の小学校学習指導要領にそって学年ごとに進みます。時計と時間について学習指導要領が示しているのは1〜3年生の内容で、その先の学年では、ここで学んだことを使って速さなどを考えます。単元の順番や細かい内容は、教科書によって少し違います。

学年学ぶこと
年長時計の勉強はありません。朝・昼・夜、きのう・きょう・あした、曜日など、園の一日の流れやカレンダーの中で時間にふれます。「長い針が12になったらお片づけ」のように時計を目安にする園も多く、「何時」が読める子もいます。
小学1年生学習指導要領では「日常生活の中で時刻を読むこと」。多くの教科書では、まず「なんじ」「なんじはん」を読み、そのあと目もりを使って「なんじなんぷん」まで読めるようにします。
小学2年生学習指導要領では「日,時,分について知り,それらの関係を理解すること」。1日 = 24時間、1時間 = 60分です。午前・午後と正午、「時刻」と「時間」の違いもここで学び、「1時間後は何時?」のような問題も出てきます。
小学3年生秒を知ります(1分 = 60秒)。学習指導要領では「日常生活に必要な時刻や時間を求めること」。「9時40分の30分後は何時何分?」「家を出てから学校に着くまで何分?」のように、ちょうどの時刻をまたぐ計算をします。
小学4年生時計の新しい内容はありません。気温の変わり方を時刻ごとに表す折れ線グラフなど、ほかの単元で時刻を使います。
小学5年生速さ(時速・分速・秒速)を学びます。「時速60 kmは分速1 km」のように、1時間 = 60分、1分 = 60秒の関係を使って単位をそろえます。
小学6年生比例の学習で、かかった時間と進んだ道のりのような関係を表やグラフにします。多くの教科書では、40分を3分の2(⅔)時間のように、時間を分数で表して計算することもあります。

大切な考え方

1. 短い針は「時」、長い針は「分」

短い針が時を、長い針が分を表します(短針・長針とも言います)。1年生はまず「なんじ」から。長い針がまっすぐ上の12をさしているとき、短い針がさしている数字が「何時」です。次は「なんじはん」。長い針はまっすぐ下の6をさし、短い針は2つの数字のまんなかにあります。4時半なら、短い針は4と5のあいだです。

この「まんなか」が大切です。短い針はいつも少しずつ動いているので、数字をぴったりさすのは「ちょうど」の時刻のときです。4時半を「5時半」と読んでしまうのは、短い針が4と5のどちらを表しているのか迷うからです。「短い針は、どの数字を通りすぎたかな?」と聞いてみてください。

2. 数字1つ分で5分、1目もりで1分

123456789101112 3:15
3時15分。長い針が3をさしているので15分です。短い針は3から4へ、4分の1(¼)ほど進んでいます。デジタル時計では3:15(午後なら15:15)と表示されます。

時計の数字は、もともと「時」のための数字です。「分」を読むときは、12から時計回りに5とびで数えます。1のところが5分、2が10分、3が15分……と進み、12で60分、つまり1時間です。数字と数字のあいだは小さな目もりで5つに分かれていて、1目もりが1分。3時17分なら、3(15分)から目もりを2つ進んだところです。5とびの数え方や、2年生で習う5の段の九九(ごいちがご、ごにじゅう…)がすらすら言えると、分を読むのがぐっと楽になります。

日本語では、「何時を何分過ぎたか」で時刻を言います。3時40分は「3時40分」、3時45分は「3時45分」。「4時20分前」「4時15分前」という言い方もありますが、子どもとの会話では「3時40分」と言えれば十分です。ちょうど30分のときは「3時半」とも言います。学習用の時計には外側に分の数字(5、10、15…)が書いてあるものも多いので、はじめはそれを使うと安心です。

3. 「時刻」と「時間」は違うもの

2年生で出てくる大切な言葉です。時刻は「8時15分」のような、時の流れの中のある一点。時間は「15分」「1時間30分」のような、時刻と時刻のあいだの長さです。「8時15分に家を出て、8時30分に学校に着きました。かかった時間は15分です」のように使い分けます。

答えの書き方にも表れます。時刻なら「1時30分」、時間なら「1時間30分」。「間」の1文字で意味が変わるので、文章題では「きかれているのは時刻?それとも時間?」と確かめる習慣をつけると、まちがいが減ります。

4. 午前・午後と、15:30のような24時制

短い針は1日に2回まわります。だから「7時」だけでは、朝ごはんの時刻なのか、夜の時刻なのかわかりません。そこで、夜の12時から昼の12時(正午)までを午前、正午から夜の12時までを午後と言います。午前が12時間、午後が12時間で、1日は24時間。2年生で習う内容です。

午前0時午前6時正午午後6時夜の12時 午前(12時間)午後(12時間) 0:006:0012:0018:0024:00 15:30 = 午後3時30分
1日は、午前の12時間と午後の12時間で24時間。24時制では午後の時刻に12をたして表すので、午後3時30分は15:30です。

駅の時刻表やテレビの番組表、お店の営業時間(10:00〜20:00)、デジタル時計では、12で止まらずに13、14…と数え続ける24時制がよく使われます。何年生で練習するかは教科書によって違いますが、毎日のように目にする表し方なので、家でも話題にしてみてください。午後の時刻は12をたします。午後3時30分は15:30、午後7時20分は19:20。もどすときは12をひきます。18:45は午後6時45分です。

ややこしいのが12時です。昼の12時は「正午」と言うのがいちばん確実で、24時制では12:00。夜の12時は0:00です(その日の終わりとして24:00と書くこともあります)。「午前12時」「午後0時」という言い方は大人でも迷うので、子どもには「正午」「夜の12時」と言うのがおすすめです。

インディのアドバイス

アナログ時計を、お子さまが毎日見える場所にかけて、声に出して話題にしてみてください。「いま4時20分だね。スイミングは4時半に出発だよ。あと何分?」こうした短い会話を毎日続けるほうが、週に1回まとめてプリントをするよりも力になります。

5. 時間は60で1つ上がる

1時間は60分で、100分ではありません。だから、かかった時間を求めるときに、ふつうの数のように時刻どうしをひき算するとまちがえます。3年生では、まずちょうどの時刻まで進み、次に何時間、最後に残りの分、と区切って考えます。遠足のバスが8時45分に学校を出て、10時20分に着いたとすると:

15分1時間20分8時45分9時10時10時20分15分 + 1時間 + 20分 = 1時間35分

合わせて1時間35分です。上の図のように数直線にかいて考えると、ぐっとわかりやすくなります。

「〜分後」「〜分前」も同じ考え方です。9時40分の30分後は、まず20分進んで10時、残りの10分で10時10分。反対に10時10分の30分前は、10分もどって10時、さらに20分もどって9時40分です。分どうしのたし算で60をこえたら、60分を1時間にまとめます。50分 + 30分 = 80分 = 1時間20分。たし算の「くり上がり」に似ていますが、10ではなく60で上がるところが違います。

学校の一日も、よい練習の材料になります。給食が12時20分に始まり、下校が午後3時10分なら、給食から下校までは、40分(1時まで)+ 2時間(3時まで)+ 10分で2時間50分です。

6. カレンダーと時間の単位

次の関係は、小学校のあいだに少しずつおぼえていきます。

単位同じ長さ
1分60秒
1時間60分(3600秒)
1日24時間
1週間7日
1か月28日〜31日(月によって違う)
1年12か月。365日(うるう年は366日)で、52週と1日

2月が29日まであるうるう年は4年に1回で、次は2028年です。ほかの月の日数は、昔からある「にしむくさむらい」でおぼえられます。に(2月)、し(4月)、む(6月)、く(9月)、さむらい(11月。十一をたてに書くと「士」に見えるから)が、31日まではない月(小の月)です。2月は28日(うるう年は29日)、4・6・9・11月は30日、残りの1・3・5・7・8・10・12月は31日まであります。にぎりこぶしの山と谷で数える方法もあります。

日本のカレンダーは日曜日から始まるものが多く、学校の時間割は月曜日から金曜日です。月曜日始まりのカレンダーや手帳もあるので、「日曜日はどの列かな?」と見くらべてみるのもよい練習になります。

単位を直すときは、かけ算やわり算を使います。3時間は3 × 60 = 180分、2時間15分は2 × 60 + 15 = 135分、3週間は3 × 7 = 21日。反対に150秒を分に直すと、150 ÷ 60 = 2 あまり 30 なので2分30秒です。「あまりのあるわり算」の考え方が、ここで役に立ちます。

つまずきやすいところ

家でできる5分間の時計遊び

インディのチャレンジインディは午前10時40分にみつ集めを始めて、午後1時15分に終わったよ。みつ集めをしていた時間は、何時間何分かな? 答えを見る

ちょうどの時刻で区切って考えます。午前10時40分から11時までで20分。11時から午後1時までで2時間(とちゅうで正午をまたいでいることに注意)。午後1時から1時15分までで15分。分を合わせると20 + 15 = 35分なので、答えは2時間35分です。24時制で、10:40から13:15までと考えることもできます。

時計の読み方の無料プリント

家でも教室でも、印刷して使えます。どのプリントも、2ページ目が答えになっています。

プリント「なんじ・なんじはん」のプレビューなんじ・なんじはん小学1年生 · 時計を読む(ちょうどと半)PDFをダウンロード
プリント「なんじなんぷん(15分ごと)」のプレビューなんじなんぷん(15分ごと)小学1年生 · 長いはりが12・3・6・9をさす時計を読むPDFをダウンロード
プリント「何時何分(5分ごと)」のプレビュー何時何分(5分ごと)小学1年生, 小学2年生 · 時計を読んで、デジタル時計の書き方でも書くPDFをダウンロード

よくある質問

時計は何歳ごろまでに読めるようになればいいですか?

学校では1年生(6〜7歳)で「なんじ」「なんじはん」から「なんじなんぷん」まで、2年生で午前・午後、3年生(8〜9歳)で時刻や時間の求め方を学びます。ただ、時計が読めるようになる時期には個人差が大きく、3年生になってもあやふやな子はめずらしくありません。あせらずに、本物の時計にくり返しふれることがいちばんの近道です。

アナログ時計とデジタル時計、どちらを使えばいいですか?

どちらも役に立ちますが、学校で習うのはアナログ時計の読み方なので、家にも1つあると安心です。アナログ時計は「あとどれくらい」がひと目でわかるので、時間の感覚も育ちます。デジタル時計は、24時制や時刻表に親しむのに向いています。

15:30のような時刻を、午前・午後の言い方に直すには?

13時以上なら12をひいて「午後」をつけます。15:30は午後3時30分、18:30は午後6時30分です。12時台は「昼の12時45分」のように言うのがわかりやすいでしょう(正式には午後0時45分)。0時台は「夜の12時20分」のように言います(正式には午前0時20分)。それ以外は午前で、8:15は午前8時15分です。

「ふん」と「ぷん」は、どう読み分けますか?

1分(いっぷん)、2分(にふん)、3分(さんぷん)、4分(よんぷん)、5分(ごふん)、6分(ろっぷん)、7分(ななふん)、8分(はっぷん、はちふん)、9分(きゅうふん)、10分(じゅっぷん、じっぷん)。前の数によって「ふん」と「ぷん」が変わるので、まちがえやすいところです。「時」も、4時は「よじ」、7時は「しちじ」、9時は「くじ」と読みます。お子さまが言いまちがえたときは、正しい言い方でさりげなく言い直して聞かせれば十分です。

インディと練習しよう

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